店舗の開業には、当初に想定していた以上にお金が必要で、予定外の業務が発生してしまう場合が往々にしてあります。むしろ、想定内で店舗開業ができることの方が少ないでしょう。しかし、事業計画を緻密に立て、事業計画書を作成することで、予定した費用や業務と、実際の費用や業務のずれが軽減できます。

また、テナント入居の際の、家賃や諸条件などの交渉にも、事業計画書があることで、家主、貸主に信用されて契約がスムーズにいくなどのメリットもあるのです。そしてなんといっても、金融機関や、行政などから融資の審査を受ける際に、事業計画書の提出が求められるますので、事業計画書の作成は避けて通ることができません。

融資の審査の際には、事業計画書と起業者本人との面談が融資をするかどうかの判断基準になります。自分自身が事業計画書を書かず、人任せにした場合、面談で鋭い指摘があった場合、適格な回答ができず、融資が受けられない可能性が高まります。事業計画書を作る作業は、面倒で時間がかかるとしても、起業者自身が作成する必要があることをおわかりいただけたでしょうか?

事業計画書は、自分で内容をしっかり把握し理解しながら作成することが重要なのです。ここでは、何をポイントにして事業計画書を作成するのが良いかをお伝えしていきます。

事業計画書の主な内容(大体それぞれをA4サイズの用紙1枚程度にまとめる)

店舗の説明書

どのような店舗なのかの概要、業態のコンセプトなどについて、文章をメインに説明します。

開業の費用について

開業時に必要な、物件の取得や、店舗工事などにかかる費用についてまとめます。

資金調達はどうするのか

開業の費用を説明します。(自己資金はいくらで融資はいくら借りるかなど)

売り上げ計画

客単価などから、平日、休日、時間などでどのくらいの売り上げがあるのか予測し明確に記入します。

初年度の収支についての設定

資金調達と、売り上げ計画に基づき、初年度の収支について、経営を想定して書きます。(売り上げと、経費などについて予測して表にします。)

初年度以降の年度別の事業収支

初年度以降の年度別に出した、収支の計画表です。

事業計画を立て、計画書を作成するのは、大変な作業ですが、融資を受ける際には、避けて通ることができないものです。また、店舗を順調に経営していくための知識を得て蓄積していくことができる貴重な経験でもあります。事業計画がしっかりしていると、店舗を開業した際に成功しやすくなります。心してがんばりましょう。

店舗開業準備・経営計画について

店舗開業準備や経営計画書については、下記のページに書いてあります。 クリックして、お読みください。

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