カフェとの関わり方
まず先に決めなければならないのが、オーナー自身のカフェとの関わり方です。 自ら店長を兼任して現場に立つのか、あるいは、店長を別に置いて、自らは経営者の立ち位置なのかということです。 それによって、必要経験や資格もまったく異なります。
カフェ勤務経験のない場合は、カフェの規模にもよりますが、厨房かホールの担当者として経験者を迎えたほうがよいでしょう。 それが難しく、自ら現場で動く場合は、知り合いの店やチェーン店にアルバイトに入り、経験を積むことも必要かもしれません。 特にチェーン店においては、サービスや接客が徹底されていますので、得られる学びは大きいようです。
時として、経験者である店長と、未経験者であるオーナーとの間に衝突が起こるケースがあります。 そのときは、店長の経験感覚を尊重しながら、自らの想いを伝えられるよう、話し合いの場を設けるようにしましょう。 人材を失ってしまっては、元も子もありません。
カフェの知識
カフェの開業にあたって、必須資格以外に、必ず持っていなければならない知識というものはありません。 しかし、コーヒーの淹れ方や、メニューの作り方など、必須でなくとも学ぶべきことはたくさんあります。 実践で覚えることが望ましいですが、難しければ、専門書やハウツー本を読むようにしましょう。 カフェ専門のスクールに通うというのも、一つの手段です。
また、日本商工会議所では「創業塾」という独立や開業に必要な実践内容の講義を行っています。 商工会では人脈も広がりますので、参加については前向きに検討してみて下さい。
カフェの資格
それでは、肝心の資格についてご紹介します。
カフェの開業に欠かせない資格が「食品衛生責任者」です。 こちらは飲食店や菓子製造など、食品に関する営業を行うすべての店舗に取得が義務付けられています。
資格内容は、衛生管理や、従業員の教育などに及びます。 一日の講習で取得できるものですが、営業開始の10日ほど前に行われる「食品衛生許可」の現地調査の際には、食品衛生責任者の資格が必要となります。 後手にならないよう、時間のできたときに受講するように心がけましょう。
講習会は、保健所や食品衛生協会で開催されています。 開催日時は、事前に確認しておくとスムーズでしょう。
また「食品衛生責任者」の資格については、調理師や栄養士などの資格を持っているようであれば、追加で取得する必要はありません。 カフェ開業時の法的な手続きについては「カフェ開業時の法的な手続きとは?」でも詳細を説明してありますので、どうぞご参照ください。