カフェ開業の立地選定の次は、市場調査です。 以下の2点を中心に調査を行います。
- 商圏調査
- 競合店調査
商圏調査
まずは商圏調査です。 カフェ開業予定地の商圏の人口には、どのような特徴があるのかを調べます。 たとえば、一人暮らしが多いのか、それとも家族連れが多いのかなど、商圏によって何かしらの特性があるでしょう。
また、時間帯や曜日別にも通行量を確認しましょう。 たとえば、オフィス街に程近い商店街である場合「平日は比較的新規の集客がしやすく回転率も高いが、単価が低くなりがちで、かつ週末の集客は見込めない」などの傾向が掴めます。
ただし、上記は一例です。 オフィス街に近くとも、何かしらの事情で休日でも賑わうようなところもあります。 イメージにとらわれず、必ず自分の目で確認を行いましょう。
競合店調査
競合店となり得る近隣カフェの規模や、席数、カウンターやテーブルなどの席構成、スタッフの人数などを調べましょう。 その上で、大まかな売上を推定します。
そのためには、実際に来店して、競合店の現状を知ることが大切です。 スタッフの性別や、年齢構成などを調べることでも、そのカフェの客層が見えてくるでしょう。
さらには、内装、メニュー、料金、営業時間、定休日などを調べて、その競合店の特徴をメモに残しましょう。 そして、調査した内容を可視化します。 そうすることにより、商圏調査と合わせて、新規にカフェを開業して勝ち目のある市場があるか否かが分かるようになります。
市場調査の活用
たとえば、競合店調査で、競合店は20代向けのカフェか全年齢向けのチェーン店しかなく、商圏調査では30代・40代が多いとすると、30代・40代向けのコンセプトを打ち出すことにより、競合との差別化が図れますよね。 それぞれの調査の結果は、「客単価が高い・低い」「年齢層が高い・低い」などの座標を作って、グラフにまとめることが望ましいです。 市場調査は、カフェの開業にあたって、今後の方向性を決める重要なデータとなることでしょう。
いかがでしょうか? このように市場調査を行い、カフェ開業の成功の確率を着実に上げていきましょう。